オンライン映えを狙え!Web面接で好印象を残す就活メイク術

もしも就活メイクに悩んだらプロに相談しよう
これまで対面での「リアル面接」が一般的だった就活ですが、2020年のコロナ禍では、感染防止対策の観点からスマートフォンやパソコンを利用してオンライン上で行われる「Web面接」が多くの企業で取り入れられるようになりました。

就活生にとって面接のオンライン化は、「移動時間や移動コストが発生しない」、「学業や部活との両立がしやすい」などのメリットがある一方、「どうすればオンライン上で面接官に好印象を与えられるのだろう」「スマホやPCの画面を通して自分の良さをアピールするのは難しい」と感じている人もいるのではないでしょうか。

そこで、今回はWeb面接において面接官に好印象を残すための「就活メイク術」について詳しく解説していきます。
オンライン映えするメイクを攻略し、Web面接を優位に進めましょう!

Web面接とリアル面接の就活メイクはココが違う!

オンライン映えするメイク術を解説する前に知っておいてもらいたいのが、Web面接とリアル面接における就活メイクの違いです。

リアル面接では、面接官と直接顔を合わせるため自然光の下での程よいナチュラル感が大切となりますが、Web面接では、スマートフォンやPCなどの画面を通して面接官と言葉を交わすことになります。そのため、部屋の照明や背景、カメラの高さなどあらゆる面を計算し、ベストな画面映りを考えていくことが求められます。

この理由としては、照明が明るすぎると不自然な印象を与えたり、顔がハッキリと映らなくなってしまいますし、反対に明るさが不十分な照明の下では暗い印象が目立ってしまったりして、発言の内容まできちんと面接官に伝わらないといったケースが実際に存在するからです。

なおかつ、Web面接もリアル面接と同様に「第一印象」が大切なことは言うまでもありません。
人に与える印象に占める割合を示す「メラビアンの法則」では、

視覚情報の影響度→55%
聴覚情報の影響度→38%
言語情報の影響度→7%

とも言われるように、視覚から与える印象は相手に強い影響力を持つことが分かります。限られた面接時間の中で面接官に好印象を残すためには、第一印象が鍵を握っているわけです。

さらに面接官に好印象を与える3原則は、「清潔感」「好感度」「フレッシュさ」。就活メイクを通して、誠実さや親しみやすさをアピールするとともに、面接官に「この人と一緒に働いてみたい」と思わせるのがポイントとなります。

しかしWeb面接ではパソコンやスマートフォンの画面越しであるため、なかなか自分自身の印象を面接官に伝えにくいものです。光の加減や画面越しであることを計算し、メイクを足し引きしていかなければなりません。普段メイクが得意な人でも、おしゃれに見えることと感じの良さは違うと心得て、画面越しでも「新人らしい元気でハツラツとした雰囲気」が伝わるようにメイクを施しましょう。メイクを変えるだけで、見た目の印象もガラッと変えることができます。

Web面接で注意したいNGメイク

Web面接で注意したいNGメイク
では、Web面接ではどのようなメイクは避けたほうがよいのでしょうか?

Web面接で注意したいNGメイクは、

・派手なメイク
・すっぴん風メイク
・練習していないことがわかる不自然なメイク


の3つ。それぞれのNGポイントは次の通りです。

派手なメイク


マスコミや航空業界など、志望する業界によっては華やかさやタフさなどを見せることも大切ですが、基本的に派手なメイクは避けたほうが無難です。

どんな企業にも必ず同僚や上司がいてその先には顧客がいます。様々な価値観や世代の人と共にビジネスを行う中では、色見を多用するようなメイクや目立ちすぎるようなメイクは受け付けられません。どんな人にも好印象に受け取ってもらうためには、「透明感」や「清潔感」が欠かせないということを覚えておきましょう。

すっぴん風メイク


今流行りのすっぴん風メイクですが、ナチュラルさを追求しすぎると面接官には「メイクをしていないのでは?」「社会人の基本として常識のあるメイクができないのではないか?」といった疑問を与えかねません。

社会人の基本であるメイクが正しく出来ていなければ、面接官に「礼儀やマナーを良く知らない人」「ビジネスパーソンとして相応しくない人」と受け取られてしまう可能性もあり、特に異なる世代層からは、好印象持たれないばかりかマイナス評価を受けてしまうこともあるため注意が必要です。

練習していないことがわかる不自然なメイク


実はビジネスパーソンから見ると、同じスーツを着ていても社会人なのか就活生なのかは一目瞭然。その理由は、就活生の着るリクルートスーツが身体に十分馴染んでおらず、不自然さや不慣れさが際立つためです。

メイクもスーツと同じで、顔に馴染んでいない不自然なメイクは一発で見抜かれます。 不自然なメイクは、面接官に「野暮ったい」「面接に向けた準備不足」という印象を与えるだけでなく、自信のなさを暗に伝えることにも繋がります。

メイクの基本は、メイクに顔を貸すのではなく顔にメイクを合わせること。就活生としてのフレッシュさは大切ですが、顔とメイクの一体感を忘れてはなりません。

ここだけは押さえたいWeb面接の就活メイクポイント

ここだけは押さえたいWeb面接の就活メイクポイント
就活メイクするにあたって一番大切なことは、ビジネスシーンに合った清潔感のあるメイクができるかどうかと言えます。

清潔感を出すためにはまず「スキンケア」が大切。いくらメイクを重ねても、顔に現れる蓄積された生活習慣を面接官から隠すことはできません。特に上半身が中心に映し出されるWeb面接では、リアル面接に比べて全身の姿や立ち振る舞いを見る機会が少なくなるため、顔や表情が強調して見られるケースも少なくありません。

そのため「面接前は睡眠を十分に取る」「日頃から健康に良いものを食す」「乾燥に気を付ける」などを行い、素肌を美しく保つことを心がけましょう。あくまでもメイクは「土台が命」です。

土台(素肌)の大切さがわかったところで、次はパーツごとにWeb面接のメイクポイントを確認していきましょう。

ベースメイク


ベースメイクはメイクの出来栄えを左右する大切な部分です。
まずは自分の顔のトーンに合ったファンデーションやコンシーラ選びをすることからスタートし、さらにリキッドタイプ、パウダータイプなど使い心地の良いものをセレクトするようにします。塗りすぎて不自然なメイクにならないようにファンデーションの量を調整するのがポイントです。のっぺりとした印象を避けるために、なるべく「立体感」を意識すると良いでしょう。

アイブロウ


アイブロウはペンシル、スティック、パウダーなどを駆使し、限りなく自然の眉毛に見えるように心がけることが大切。
人によって適切な濃さや太さは異なりますので、流行にとらわれず、自分の顔やシーンに合った眉毛にすることがポイントです。
眉毛ひとつで顔の印象が全くと言っていいほど変化するため、「上手な眉毛が描けない」「どんな眉毛が自分に合うかわからない」という人は、自分の顔に似たモデルやアナウンサーなどのメイクを参考に研究を重ねてみましょう。

<※特にマスコミ業界を志望する人にはコチラの記事がおススメ!>
就活メイクの鉄則“ナチュラルメイク”は地味じゃない?「マスコミ業界 就活メイク講座」レポート

「就活メイクに“正解”はない」自己分析×他己分析が成功のコツ──久保井朝美さんインタビュー

マスカラ


目元の印象で最も重要なのは「ビューラー」です。
まずは「ビューラー」を使いしっかりまつ毛をカールさせること。そして自分が理想とするまつげをイメージして、「量が足りない」、「長さが足りない」といった場合には、それをカバーしてくれるマスカラを選んで塗りましょう。マスカラを付ける際には、まつ毛一本一本が際立つように塗ることを意識すると美しく仕上がります。不自然で大げさに見えるマスカラや過度なまつエクなどは避けてください。

アイシャドウ


アイシャドウはあくまでも目元のアクセントとして考え、主張しすぎないのがポイント。
アイシャドウの色見は業種や顔立ちによっても異なるため、アイブロウと同じく志望する業種の人に好まれているメイクなどをリサーチして、自分なりに試してみることをおススメします。

またアイシャドウを何色にするか?という点も大事ですが、実はアイシャドウよりも重要なのが「細くてきれいな一本線になったアイライン」。目じりをハネたり太く書きすぎたりせず自然な雰囲気に仕上げるのがコツで、美しいアイラインを引くことはメイクの中で最も難しい技術の1つ。アイラインを美しく仕上げることは難易度が高いため、何度も練習して上達しましょう。

チーク


チークは自分の骨格を意識することと、自分の肌に合ったカラーを選ぶことが大切です。しかし必要以上にのせてしまうと不自然に見えたり子どもっぽく見えたりするため、血色がよく見える程度に入れればOKです。緊張して頬に赤みの出る人、もともと血色の良い人などはチークを入れなくても問題ありません。

リップ


リップの色が美しく映えるためには、元の唇を健康に保つことが一番。
面接当日に唇が乾燥したり荒れたりしていることのないよう、日頃から念入りなケアが必要です。
また、緊張は唇に出ると言われています。面接当日に緊張して唇の色が変わってしまうこともあるため、そうしたトラブルも計算して色選びをするようにしましょう。

Web面接で美しい唇に見せるためには、口角とM字ラインを意識してリップラインをきちんと引いてからリップを塗るようにします。テカテカするグロスや血色が悪く見えるカラーなどは避け、なるべくマットな色を選ぶのがポイントです。リップは必ずメイクの最後に、顔全体とのバランスを考えて塗るようにしましょう。

もしも就活メイクに悩んだらプロに相談しよう

メイクのプロに相談
最近は書籍や雑誌だけでなくWebサイトや動画などでメイクに関する情報を豊富に知ることができますが、それでも「自分に合ったカラーがわからない」「どのコスメを選べばよいか自分では決められない」という人もいることでしょう。

その場合は本や動画に頼るのではなく、直接自分でデパートやドラッグストアなどの化粧品コーナーに出向いてプロに質問したり実際に化粧品を試したりすることが大切です。

特にデパコスを買うときは一つの化粧品ブランドではなく複数のメーカーで相談するのがおススメ。1つのブランドで話を聞いてすぐに購入を決めてしまうのではなく、試供品をもらって実際に使用し、複数の商品を比較してから購入するようにしましょう。

Web面接で好印象を残すために気を付けること

好印象メイクを覚えてフレッシュかつ清潔感のある就活生に変身したら、その姿をしっかりと面接官にも届けたいもの。
その際、Web面接で重要になるのが「背景」「部屋の照明」「カメラの高さ」です。背景が雑然としていては主人公である「あなた自身」にスポットライトが当たらず非常に勿体ない結果となってしまいます。
さらに照明やカメラの高さが合わなくてせっかくの美しい顔が暗く映ってしまったら、せっかくの面接も台無しです。

そのため

背景はなるべく「白」や「無地」を選び、部屋は整頓しておく
部屋の明るさは、カメラに自分がハッキリ映るライティングに調整しておく
カメラの位置は顔が真正面またはやや目線が上に行くように設定する
メイクした顔のカメラ映りを確認しておく

といったことを事前に対策しておきましょう。

また、Web面接でも面接官は身だしなみを厳しくチェックしていますので、

爪は短くしておく
過美なネイルをしない
髪型はタイトにまとめる
スーツはアイロンをかけてシワが無いようにしておく

など社会人として最低限の身だしなみは整えておきましょう。

まとめ

今回は、Web面接における就活メイクについて解説してきましたが、メイクは社会人としてのマナーの1つ。Web面接をはじめTPOに合わせたメイクができるということは、「ビジネスにおいて自分に求められていることは何かを察知し、それを体現する力がある」とも言い換えられます。つまり、面接にどのようなメイクや格好で臨むかによって、その人のビジネス力や社会人力が判断できると言っても過言ではありません。

好印象を残すメイクを追求していく中で、「なりたい姿に向かって努力を重ねること」が社会人に求められる1つのスキルであり、それこそがビジネスシーンにおけるメイクを学ぶということなのです。

さあ、あなたも好印象メイクを身につけて、社会人としての一歩を踏み出しましょう。

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