就活のあらゆる場面で聞かれる「志望動機」。
言葉の意味以上に深く研究すべき部分が多く、知ったうえで書くようにすると、志望企業への刺さり方が段違いに良くなります。
では「考え方」から解説していきましょう。
自分がなぜその会社に行きたいのかを書くのが「志望動機」です。
採用企業にとっては「なぜウチに入りたいのか」が書かれていることを期待しています。自分がやりたい理由を書くのは一人称です。
「会社に入って、同僚や先輩といっしょにお客様に貢献するお仕事をする」という記述は自分以外の人が登場するので、ひとりよがりな印象を与えません。
採用する側があなたに期待するのは、お客様に良い商品やサービスを提供する事業を一緒になってすすめていく意識です。
動機には大きく2種類あって、外発的なものと内発的なものにわかれます。
外発的動機とは自分以外のところに動機があること、例えば「お客様が喜ぶ姿が見たい」というのは自分の外に動機があります。
一方「キャラクターを描いていると楽しい」というのは自分発の内発的動機になります。一般的に皆さんが思いつく動機は内発的なものが多くなっています。なぜなら自分の考えなので思いつきやすいからです。
動機というと自分発ですが、分解すると自分以外への提供とか貢献も動機になりますので検討してみるといいでしょう。
企業はお客様に対してコンテンツを提供して対価を得ています。言ってみれば企業活動は外発的なのです。外発的でないとお客様を失うと言っても過言ではないでしょう。
前述したように、企業に入った後には制作するモノはお客様に楽しんでもらうことによって売り上げにつながります。自分たちが作りたいものを作っているわけではないのです。
選考の際には外発的動機を持っている人がお客様意識を持って仕事に当たれる人と評価されることにつながるので、動機の中には外発的なことを組み込むと良いでしょう。
志望する業界や会社のお客様は誰でしょう?
それを意識することで書くことが想像しやすくなります。お客様が得る満足と自身の満足が一直線上に並ぶ形はどんな形でしょう。もしもそうなれば、あなたが志望企業で働くことでお客様も喜ぶ3者がすべて満足する形になります。
お客様が満足する、とはどんなことでしょうか。ここであなたが小さいころから経験してきたことが使えます。思い出に残っているGAME、考えさせられた映画、なるほどと手を打ったテレビ番組、世の中にコンテンツを提供する取り組みについて、皆さんはユーザーとして10数年触れてきています。
ここまで解説を読んでいただければ、「小さいころからアニメが好きで」という志望動機は書かないと思います。
「小さいころに見たアニメに影響を受け自分を客観視するということを学んだ。幼い自分にとって初めて体感した成長だった。こんな経験を世の中の小学生にも提供したい。」
こんな書き方に変化するはずだと思います。