未経験者や地方在住者なら知っておくべき!ゲーム業界に就職するために必要なスキルとは?
ゲーム業界は新卒採用の希望業種として現在高い人気を誇ります。ゲーム好きな人にとっては憧れの仕事であり、クリエイティブなスキルを発揮できる環境が整っていること、自由で面白い企画に携われることなどが人気の理由です。
しかしゲーム業界への就職は非常に難しいとの意見が多いのも事実。就活生の中には「人気の高いゲーム業界にエントリーしても太刀打ちできないのでは」と不安に感じる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ゲーム業界を目指す就活生に向けてゲーム業界への就職を成功させるためのメソッドを公開します。
さらに、地方在住者でもゲーム業界に就職できる方法も解説していきます。
ゲーム業界の新卒採用とは?
一般的にゲーム業界の新卒採用は少ないと言われています。限られた採用枠を多くの就活生で争うため、どうしても採用レベルは高くなりがちです。
就職を希望する人が多ければ多いほど、企業側にとっては良い人材を確保できる追い風となり、どうしても高学歴や専門のスキルを持つ人材に採用が集中してしまいます。そのため、きちんとゲーム業界への対策をしておかなければ、何社受けたとしても「エントリーシートが通らない」、「面接に行ってもすぐに落とされてしまう」といったことになりかねません。
ゲーム業界は「ゲームで遊ぶのが好きだから」という安易な考えだけでは選考を突破するのは厳しい業界です。特に、専門的なスキルが無い人や自分のアピールポイントが明確でない場合には厳しいと言わざるを得ません。
もしあなたがゲーム業界に本気で就職したいと願うなら、「ゲーム業界で実現したいビジョン」や「就きたい職種」などを明確にしてから就職活動をスタートするようにしましょう。
ゲーム業界の職種と求められるスキル
ゲーム業界と言っても、ただゲームのコンテンツを作るだけが仕事ではありません。
ゲーム業界には大きく分けて、
・ゲーム機を開発し、販売するゲームハードメーカー
(家庭用ゲーム機やVR端末を用いたゲーム機の開発など)
・ゲーム機の企画・販売をするゲームパブリッシャー
(ゲームソフトやスマホゲームなどのコンテンツ作りなど)
・ゲームソフトの開発のみを担うゲームディベロッパー(社内に開発部門を持たないパブリッシャーの開発を担うクリエイター)
といった3タイプの企業が存在します。さらに業務やスキルによって細かく職種分けがされています。
ここからは、ゲーム業界における代表的な職種とそれに必要なスキルを見ていきましょう。
ゲームエンジニア
ゲームエンジニアとは、ゲーム機の開発を専門に行うITエンジニアを指し、主に家庭用ゲーム機や最先端テクノロジー搭載のゲーム機、オンラインゲームなどを開発するのが仕事です。
近年では特にVRや3D、AIなどの分野が注目されています。こうした分野での専門技術や高度な数学的知識などがあれば、就職活動にも役立つこと間違いなしです。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、その名の通りゲームをプログラミングしていく仕事です。
たとえば、この操作でキャラクターがこう動く、といったように設計書の内容に合わせてプログラミングし、ゲームを開発していきます。専門的なプログラミング知識が必要なため、専門学校やプログラミングを習得した学科の出身者が採用されることが多くなりますが、中でもゲームやアプリを制作した経験があれば強いアピールポイントとなります。
新卒採用の選考では、専門知識を問う試験や作品選考等行っている企業が多く、専門的知識ゼロの状態でプログラマーとして応募するのはかなり厳しいと言えるでしょう。
シナリオライター
ストーリー展開のあるゲームを作成する場合にはゲームの筋書きが必要になりますが、その際に活躍するのがシナリオライターです。
ストーリーを考えるのはもちろん、キャラクター設定を考えたりセリフの言い回しを創ったりすることもシナリオライターの重要な仕事。ゲームプレイヤーが引き込まれる魅力的なストーリー作りが求められるため、創造力だけでなく文章力や全体構成力などが求められます。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーの仕事は、ゲーム内に出てくるキャラクターや背景のデザインを担当します。どんなゲームもグラフィックというビジュアル要素がなければプレイヤーを楽しませることはできません。そのため、企画されたゲームのコンセプトや世界観を表現する高いスキルが求められます。
ゲームの面白さを左右する重要な仕事であり、グラフィックデザイナーを目指すのであれば、美大や専門学校でグラフィックのスキルを付けておく必要があるでしょう。就職活動の際には、グラフィックに関する知識や制作経験をアピールすると面接官に強烈な印象を残すことができます。
サウンドクリエーター
パソコンや専門の機器を駆使してゲーム内で使用される楽曲を作るのがサウンドクリエーターの仕事です。メインテーマ曲からBGM、サウンドエフェクトまで幅広く手掛けられる技術とセンスのある人が求められます。
ゲームの世界観を音で表現するだけでなく、音を付けようとしている動きの目的や音の長さなども意識して制作することが求められるため、音大や専門学校で学んだ知識や経験を活かすことができる職種と言えるでしょう。
営業職/企画職
ゲーム業界には、ゲームそのものの制作に携わる職種以外にも様々な仕事がありますが、中でも営業職や企画職は、ゲームを消費者に届けるための大切な役割を担っています。
営業職は完成したゲームを多くの消費者に買ってもらうための戦略を練ったり、ゲーム販売店への営業活動を行ったりするのがメインの仕事となります。また、企画職はゲームプロデューサー、ゲームディレクターとも呼ばれ、予算やスケジュール管理などが主な仕事になります。
営業職や企画職にはゲームに関する知識だけでなく、コミュニケーション能力や目標に向かって業務を着々と遂行する力が求められます。
ゲーム業界は新卒採用においては非常に人気の業界のため、内定獲得は容易なことではありません。特に人気が集中する大手有名企業は高倍率のため、書類選考を突破するだけでも至難の業です。専門的スキルはもちろんのこと、書類の書き方や面接での立ち振る舞い、身だしなみにも気を配る必要があります。
たとえばゲーム業界におけるエントリーシートや面接でよく聞かれる質問には次のようなものがあります。
「今までプレイした中で最も好きなゲームと、その理由を教えてください」
「なぜ大学(専門学校)でこの分野を専攻したのですか?」
「将来この企業でどんなゲームに携わりたいですか?」
「様々なゲーム企業がある中で、当社を選んだ理由を教えてください」
このような質問からもわかるように、単なるゲーム好きをアピールするのではなく、自分の経験を交えながら具体的かつ論理的に説明する力が求められています。学生時代に学んだことや保有スキルによって会社にどのような貢献ができるか、といったことを事前に自己分析してまとめておきましょう。
さて、自己分析のやり方には次のようなものがあります。
・就活サイトや学校のキャリアセンター等が主宰する自己分析講座へ参加する
・web診断ツールを活用する
・自己分析に関する本や記事に書いてある内容に従って分析する
・自分の人生年表やモチベーショングラフなどを自作してみる
・家族や友人に他己分析してもらう
これらをうまく活用することで自分を客観的に分析できるようになります。もし強みをうまく職種に結びつけられない場合には、OBOG訪問などを通じて、実際の仕事のイメージを膨らませてみるのも良いでしょう。
またゲーム業界の仕事は自分一人で全てを成し遂げられるものではありません。様々な人と関わり合いながら1つの作品を仕上げていく仕事です。そのため、コミュニケーション能力やビジネスマナーといった基本的な要素も面接官からチェックされているということを忘れてはなりません。
ゲーム会社と言えば「東京の企業」というイメージをもつ就活生は多く、地方在住者にはハードルが高いと思われがちですが、実は地方にもゲーム会社は存在します。確かに有名企業の本社は東京に集積していますが、地方でも実力のあるゲーム会社はたくさんありますし、企業規模にこだわらなければ自分のスキルを活かせる会社は必ず見つかります。
地方のゲーム会社は東京の企業よりも競争率が低い傾向にあるので、広い目で企業探しをするようにしてくことが大切です。
また最近では、都内の大手ゲーム会社が地方の会社に一部の業務を外注化することも増えてきました。さらにコロナ禍の影響でリモートワークやテレワークの導入が進んでいることもあり、地方にいながら大手企業の一員として仕事をする在宅勤務スタッフとしての募集も増えてくる可能性がありますので、常に最新情報には目を光らせておきましょう。
今回は、ゲーム業界への就職を叶えるためのメソッドをご紹介しました。
ゲーム業界は競争率の高い業界ではありますが、諦めなければ必ずチャンスがあります。
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必要なスキルを上手に取得して、ゲーム業界への就職を目指しましょう。