ゲームプランナーとは?仕事内容やキャリア形成、あると便利な資格などを解説

ゲームプランナー 会議

ゲームプランナーの仕事内容や便利な資格について紹介しています。また、ゲームプランナーになるにはどうしたらいいか、どんなキャリアを積めるのかについても解説しています。

ゲームプランナーとは?

ゲームプランナーは、ゲームの企画立案に目が向けられがちですが、ほかにもプロジェクトの進行管理から運用まで幅広く関わる仕事です。
企画書・仕様書の作成をはじめ、ゲームの画面レイアウトやキャラクター、シナリオ作成など多岐にわたりゲーム開発に広く関わります。
ゲームプランナーが作成した企画書・仕様書をもとに開発が進められていくので、面白いゲームになるかどうかはゲームプランナー次第です。
技術よりもセンスが問われる職業といえます。

ゲームプランナーの仕事内容

ゲームプランナーの仕事内容は大きく下記の5つに分けられます。

・企画書の作成
・仕様書の作成
・進行管理
・テストプレイ
・分析・運用

≫企画書の作成

ゲームプロデューサーやゲームディレクターの要望をもとに、企画書を作成します。自分が作りたいゲームをただ作るのではなく、市場ニーズやターゲットの嗜好を分析し、売れるゲームを企画するのが重要です。企画書では、ゲームのコンセプトやシステムなどを作り込みます。その後、プレゼンテーションを行い、企画の採用が決まったら仕様書の作成に移ります。

≫仕様書の作成

仕様書とは、ゲームのコンセプトやシステム、キャラクターや画面レイアウトなど、ゲームが面白くなる要素を詳細に記したもので、設計図のような役割です。仕様書の内容が不十分だと、作業が円滑に進められなくなってしまうので、過不足なく、分かりやすく書くのが大切です。この仕様書をもとに、ゲームプログラマーやグラフィックデザイナーなどが作業を進めていきます。

≫進行管理

ゲームプランナーは、プロジェクト全体の進行管理も行います。特に重要なのは、「仕様書の内容通りにゲームが開発されているか」を確認することです。仕様書の内容と違っていたり、意図した通りに開発が進んでいなければ、修正を依頼する必要があります。また、適宜プログラマーやデザイナー等と連携をとり、開発のズレをなくすように努めるのも重要です。

≫テストプレイ

開発後、試作段階のゲームを実際にテストプレイし、仕様書に沿って開発されているか、ゲーム動作に問題ないか等を確認します。また、動作だけでなく、ゲームの難易度が適正かなどクオリティチェックも忘れてはいけません。問題点や改善点があれば、より高いクオリティの完成度を目指し、修正を指示します。

≫分析・運用

ゲームのリリース後もアクセス解析などを用いてプレイ状況を分析したり、効果検証をしながらPDCAを回していきます。スマホゲームやオンラインゲーム等の場合、イベント開始をすると、数値的に効果に大きく変動があることが多く、次の施策の検討にもつながります。数字分析による迅速な施策・改善検討を実施し、ユーザー離れを防ぎ、長期間楽しめるゲームを目指します。

ゲームプランナーになるには?

ゲームプランナーの男性

ゲームプランナーになるには、ゲームメーカーやゲーム制作会社に入社するのが一般的です。
美術・芸術系の大学や学部、ゲーム関連の専門学校を卒業している方が多いですが、全く関係のない学部・学科から入社に至るケースもありますので、特別な資格などは必要ないと言えます。

ゲームプランナーになるための役立つ資格

ゲームプランナーになるために特別な資格は必要ありませんが、業務上持っておくと便利な資格について紹介します。就職の際にもスキルのアピールに繋がります。

デザイン系の資格

ゲームプランナーが直接デザインすることはありませんが、デザインに必要な知識は持っておいてもいいでしょう。デザイナーへの指示を的確にすることができます。

【あると便利な資格】

プログラミング系の資格

デザイン同様、実際にプログラミングする機会は少ないかもしれません。
しかし、プログラミングの知識を持っていると、プログラマーとの連携がスムーズになります。また、仕様書を作成する際も、実装可否や制作スケジュールの目安を判断するのに役立ちます。特に、ゲームの開発言語に関する知識は持っておくのがおすすめです。

【あると便利な資格・スキル】

≫ITパスポート(参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構)
≫基本情報処理技術者試験(参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構)
≫その他Unity、C++、C言語、Javaなどのプログラミング言語の資格

ゲームプランナーのキャリア形成

ゲームプランナーのキャリア形成_図

ゲームの開発職は主に「プランナー系」「デザイナー系」「プログラマー系」の3つに分けられます。「ゲームプランナー」は文字通り「プランナー系」の職種に分類されます。

ゲームプランナーのキャリアアップの仕方としては、「ゲームディレクター」「ゲームプロデューサー」を目指すのが一般的です。ただし、企業によってはゲームプランナーがディレクターを兼業していたりするので、一概には言えません。

また企業によってはゲームプランナーの事を、ゲームの基本設計をする仕事という意味合いで「ゲームデザイナー」と呼んでいることもあるので、注意が必要です。

就活の際には目標とする職種が用意されているか確認しておくのがおすすめです。

まとめ

ゲームプランナーはゲームの面白さを左右する大事なポジションです。
ゲームの企画から、開発、リリース後の運用まで、広く深く関わる仕事なので、やりがいもあります。
特別な資格は必要ありませんが、デザインやプログラムの知識を持っておくと便利です。
センスが問われる職種ですが、実力次第では高い年収も目指せます。

ゲームプランナーを目指したい人は、必要に応じて上にあるような資格を検討したり、必要なスキルを確認しておきましょう。

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