デザイン系の仕事にはどんな種類がある?仕事内容や持っておきたい資格について

デザイン系の仕事にはどんな種類がある?仕事内容や持っておきたい資格について

デザイン系の仕事の種類やそれぞれの仕事内容を解説。また、デザインの仕事をする上で持っておくと便利な資格についてご紹介します。デザイナーは、勤める業界やデザインする対象によって求められるスキルが異なるので、これからデザイナーとして活躍したいと考えている学生の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。

デザイナーの仕事とは

デザイナーとは、ある目的に沿って、モノや空間を実際にデザインする人です。たとえば、WEBサイトであれば、ブランドイメージやユーザビリティなどを意識したデザインを行う必要があります。家具をデザインするのであれば、見た目だけでなく機能性などを意識した家具のデザインが求められます。このようにデザイナーは、単に自分の好きなモノをデザインするのではなく、「依頼者の要望をくみ取り、目的に沿ったデザインを作る技術」が必要となります。

デザインの仕事の種類

デザイナーは、業界や何をデザインするかによって呼び方も変わります。ゲーム制作を行う人はゲームデザイナー、WEBサイトをデザインする人ならWEBデザイナーなど、呼び名もさまざまです。ここからは、下記ジャンルのデザイナーについて仕事内容や必要なスキルを紹介します。
ゲームデザイナー
WEBデザイナー
グラフィックデザイナー
イラストレーター
UI/UXデザイナー

ゲームデザイナー

ゲームデザイナーとは、ゲームのキャラクターやエフェクト、アイテム、背景などのデザイン・制作を担当する仕事です。2Dや3Dのキャラクターを制作したり、キャラクターや建物等の形状を3D化するなど、デザインパートにより仕事内容が異なります。また、作業工程ごとに下記のように呼び名が変わる場合があります。

2DCGデザイナー  :平面のグラフィックスを用い、キャラクター、背景、UIなどを制作する
モデリングデザイナー:キャラクターや建物等の形状を3D化する
モーションデザイナー:キャラクターに動きをつける
背景デザイナー   :ゲームの世界観に沿った背景を制作する
エフェクトデザイナー:爆発、炎などをCGで演出、制作する

WEBデザイナー

WEBデザイナーとは

WEBデザイナーとは、企業やクライアントから依頼された内容に沿って、WEBサイトのデザイン・制作を行う仕事です。依頼人の要望をヒアリングし、WEBサイトの構成・レイアウトを決め、デザインを作成。「HTML」「CSS」「JavaScript」などを用いてコーディングを行います。サイトをデザインする上で、「Illustrator」「Photoshop」「Dreamweaver」などのソフトを使うスキルが求められます。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーとは、ポスターやパンフレット、本の挿絵など、あらゆるグラフィックを作成する職業です。クライアントなどの要望をもとに、写真やイラストなどの素材を集め加工し、それぞれのレイアウトを考え、ひとつの作品を仕上げていきます。グラフィックデザイナーは活躍の場が多く、広告業界や企業の広報部や制作部などが挙げられます。

イラストレーター

イラストレーターとは、文字通り、イラストを描く人です。ポスターやパンフレットをはじめ、ゲームやアニメで使用するイラスト、企業ロゴや本の挿絵などあらゆるイラストを手掛けます。イラストの描き方に決まりはありませんが、ペイントツールやPhotoshop、Illustratorを使い、パソコンやタブレット上で制作するのが主流となっています。

UI/UXデザイナー

UI/UXデザイナーという言葉は、特にWEB業界やアプリ開発の現場で耳にするようになりました。一緒に使われることの多い言葉ですが、以下の通り、UIデザインとUXデザインでは意味が異なります。

≫UIデザインとは

 UIとはUser Interface(ユーザーインターフェース)略で、ユーザーがモノと触れる個所を意味します。UIデザイナーとは、ユーザーが実際に触れる個所の「デザイン」や「使いやすさ」を改善する仕事です。WEBサイトやアプリであれば、「見やすいデザイン」「読みやすいフォント」「メニューバー」「使いやすい入力ホーム」など、ユーザーがサイトを使う上で触れる個所すべてをデザインします。

≫UXデザインとは

 UXとはUser Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、ユーザー体験を意味します。UXデザイナーとは、モノやサービスを通じて「ユーザー体験の満足度を高める」ために、サービス全体の設計を行う仕事です。WEBサイトであれば、見やすく・使いやすいデザイン(UIデザイン)を設計するのは欠かせません。そのため、UIデザインとUXデザインはよく一緒に使われます。

ただし、UXデザインでは、UIの改善だけでなく、「顧客対応」や「販売する製品・サービスの質」など、サービス全体の設計が含まれます。

UI/UXデザイナーは設計を分析・改善するのが主な仕事のため、必ずしも、WEBデザインやゲームデザインなどの実務スキルが必要になるわけではありません。とはいえ、ある程度スキルある方が施策を検討するうえで役に立つでしょう。

デザイン関係の仕事に就くために持っておきたい資格

デザイン関係の仕事に就くために持っておきたい資格

デザイン関係の仕事は業界によって求められるスキルが異なりなります。ここでは持っておくと便利なデザイン関係の資格についてご紹介します。

色彩検定

公益社団法人「色彩検定協会」が提供する、色の組み合わせ方や色の持つ印象など、色について体系的に学べる資格です。色選びはセンスと思われがちですが、色の組み合わせ方にはルールが存在します。どの業界で使える知識で、狙い通りのデザインを作るのに便利な資格です。
≫参考:色彩検定とは|色彩検定協会/カラーコーディネーター(公益社団法人 色彩検定協会)

Illustrator®クリエイター能力検定試験

サーティファイ「ソフトウェア活用能力認定委員会」が主催する、ロゴやイラストを作成する時によく使用されるAdobeの「illustrator」に関する資格です。イラストレーター、グラフィックデザイナー、WEBデザイナーを目指す方は、使用頻度が高いので、ぜひ取っておきましょう。
≫参考:Illustrator®クリエイター能力検定試験とは|サーティファイ(ソフトウェア活用能力認定委員会)

Photoshop®クリエイター能力検定試験

写真加工や文字装飾、サイトデザイン時によく使用されるAdobeの「Photoshop」に関する資格です。こちらもサーティファイ「ソフトウェア活用能力認定委員会」が主催しています。グラフィックデザイナーやWEBデザイナーを目指す人には欠かせないスキルです。
≫参考:Photoshop®クリエイター能力検定試験とは

Web検定(ウェブケン)

Webデザイナーをはじめ、WebプロデューサーやWebディレクター、WebプログラマーなどといったWebサイトの制作やWebサービスの構築を行う現場で必要とされる知識や実践的なスキルを評価する検定試験です。
(社)全日本能率連盟の認定を受けた「Webリテラシー」、「Webデザイン」、「Webディレクション」、「Webプロデュース」といった4つの検定試験が設けられています。
≫参考:Webデザイン(資格名:Webデザイナー)試験とは|社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定(ウェブケン)

WEBクリエイター能力認定試験

WEBデザイナーを目指す人はぜひ取っておきたい資格です。WEBサイトを作るのに必要な、HTMLやCSSなどのコーディングスキルの基本を学ぶことができます。こちらはサーティファイ「Web利用・技術認定委員会」が主催です。
≫参考:WEBクリエイター能力認定試験とは|サーティファイ(Web利用・技術認定委員会)

CGクリエイター検定

公益財団法人「画像情報教育振興協会」CG-ARTSが提供している、CG制作に必要なスキルが身につく資格です。最初に行うデザインの基礎から、2次元CG、モデリングやアニメーションといった3次元CG制作の手法など、実務に必要なスキルを学ぶことができます。ゲームデザイナーを目指す人におすすめです。
≫参考:CGクリエイター検定とは|公益財団法人(画像情報教育振興協会)

デザインの仕事はさまざま!目指したい職業を明確にしておきましょう!

デザインの仕事とひとことで言っても、その種類はさまざまです。業界やデザインする対象が違えば求められるスキルも異なります。目指すデザイナーにどの技術が必要なのか、事前に確認しておきましょう。インターンシップを通じて実際の業務を経験しておくのもおすすめです。

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