企業で仕事に関することを実際に体験できるインターンシップ。就活のひとつのステップとして、実施企業も参加者も増えています。
インターンシップには以下の3つの目的があります。
1. 業界研究・企業研究に活用できる
2. 就職活動を有利に進められる
3. 社会人として働くイメージをつかめる
それぞれについて、詳しく解説します。
実際の業務を体験することで、会社や業界についての理解を深められます。また、仕事を実際にやってみることで業界や企業に、自分が合っているかどうかの判断にも参考となるでしょう。自分が考えていた企業イメージと実際の業務内容が異なっていたというミスマッチを防ぐという目的でも有効です。
インターンシップは、就職活動を有利に進めたいという目的でも参加メリットがあります。通常、インターンシップと採用選考には関係がないとされています。
しかし、インターンシップで優秀だと認められた場合に、選考に有利となる企業もあります。実際に採用ステップにインターンシップを明示しており、インターンシップ参加者に、一般の学生よりも早くプレエントリーが可能としている企業もあるほどです。
また、採用に直結しない場合でも、インターンシップで経験した業務内容が、就職活動で経験値として評価される場合もあります。そして何よりもインターンシップを経験したことで自信を持てるようになるというのもメリットといえるでしょう。
インターンシップは社会人として働くことを体験したいという目的としても役立ちます。補助的な作業を行うアルバイトとは異なり実務に近い体験となるため、社会人がどのように働いているかという仕事のイメージをつかむことができます。また、社会人としてのマナーについても学ぶよい機会です。
インターンシップの内容は、実施企業により異なります。主な種類は、次の4つです。
1. 実務型インターンシップ
2. ワークショップ型インターンシップ
3. 職場体験型インターンシップ
4. セミナー型インターンシップ
それぞれのインターンシップの種類と期間の目安についてご紹介いたします。
社員と同じように実務を体験するインターンシップです。期間は長期でフルタイム型が中心となります。社員と同じように、実際の案件そのものを担当する場合もあり、インターン中に経験した業務が、サービスとしてリリースされることもあります。
そのため、インターンに参加したことが、後の就職活動で経験として評価されたり、スキルアップに直結したりすることがメリットです。また、多くの場合で報酬が支払われます。
企業が提示した課題に対して、企画やプレゼンを行うタイプのインターンシップです。通常、実際の業務で生じる課題の解決方法など、実際の仕事に近いテーマを扱います。
ワークショップ型のインターンシップにおいて、期間の目安は1~2週間から1か月程度。インターンシップを通じて業界や企業への理解を深めるだけでなく、コミュニケーション力を磨くことができます。今後の就職活動で重要となる、グループディスカッションや面接に向けての対応力を身につけられることがメリットです。
職場見学や、簡単な職務体験などを中心としたインターンシップです。主に仕事についての概要を知ることが目的で、期間は半日~1日など短期のものが中心。短期間ではありますが、実際に企業で働く人と直接交流する機会もあり、企業説明会よりも詳しく仕事について知ることができます。
事業内容や業界動向の説明など、講義が中心となるインターンシップです。内容は、業界研究や企業研究に役立つ内容が中心。職場体験型と同様に期間は半日~1日など短期のものが多いです。実施企業についてのみに限らず、幅広い知識を得ることができます。
インターンシップはその内容により、対象学年があったり、参加に選考が発生したりする場合があります。そのため、応募や参加は計画的にスケジュールを考えておきたいものですが、具体的にはどのタイミングで参加を考えたらよいのでしょうか。
■参加時期の主流は大学3年生の夏・冬
インターンシップへの参加時期は、就活のスケジュールによっても左右されますが、大学3年生の夏や冬という人が多数です。大学3年生の場合では夏季インターンは1週間以上、冬季インターンは1日が多くなっています。大手の企業では、インターンは短期の実施が中心となっていることもあり、参加条件も大学3年生としています。短期の場合は複数回に渡り行っている企業もありますので、比較的参加しやすいでしょう。
■長期インターンを体験したいなら大学1・2年時に
長期で実務を経験したい、スキルを試したい人は早目の参加がおすすめです。長期インターンの多くは全学年を対象としているので、大学1年生からでも参加できます。大学3年、4年となると、就職活動の本格化や卒論時期にも重なり忙しくなりますので、できれば時間に余流があり、自分のキャリアについてじっくり考えることができる大学1・2年時に体験しておくとよいでしょう。なお、長期インターンを実施している企業は、ベンチャー企業に多い傾向です。
インターンシップにはさまざまな形式がありますが、いずれも目的を持って参加することが大切です。志望候補である企業や業界について理解を深めたいのか、それとも幅広い範囲の中から自分の適性にあった志望先を見極めたいのかによっても参加すべきインターンシップは異なります。インターンシップで何を得たいかを明らかにして参加し、有効に活用しましょう。
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