インターンシップの応募の志望動機の書き方・例文紹介

インターンシップへの参加は、就活の際に有利になり、メリットの大きい体験です。しかし、実際に申し込む際は、まだよく知らない業界や職種への志望動機の書き方に困りますよね。ここでは、インターンシップの志望動機の書き方についてご紹介します。

志望動機

インターンシップの志望動機を書く前にやっておきたい5つ!

・自己分析をしておこう
・志望企業の業界研究・企業研究をしておこう
・志望企業の会社HPを要チェック
・志望企業のIR情報をチェックしておこう
・可能なら志望企業のOB訪問をしてみよう

志望動機

自己分析をしておこう

インターンシップの志望動機を書く前には、自己分析に時間をかけることが大切です。自己分析をしておくと下記のことが明らかになります。

・強みと弱みがわかる
・仕事に対する価値観がわかる

自己分析では、過去の自分を振り返る作業を行います。こうした作業を経て明らかになった自分の「強み・弱み」、「価値観」は、将来志望する職種や企業を選ぶ中で重要なポイントになります。

将来、働く企業がどんな環境であって欲しいか、どんな要素を持っている企業が良いのか、自分の強みが活かされる職種は何なのかを、自己分析によって絞ることができます。これは、インターン選考において武器になるポイントです。
就活時の採用における重要なポイントは、「人柄」です。自分自身の「強み・弱み」「価値観」を知ることは、自分自身がどのような人物であるのかを伝える上で重要な要素です。自分の価値観を相手に正確に伝えるには、整理が不可欠です。そして、その根拠となるエピソードも自己分析をすることではっきりとします。

業界研究・企業研究をしておこう

「なぜ、この業界を志望しているか」という理由が重要なことは、言うまでもありませんが。加えて、企業研究をしたうえで、希望する企業にしかできないことを盛り込むと、「なぜこの企業を志望したのか」ということがより具体的に伝わる志望動機になります。どこの業界にも当てはまるような志望動機だと、採用者に対して必然性や魅力を感じさせることはできません。

気になる会社HPを要チェック!

まずは、どんな企業なのかを知っておくことが大切です。HPなどで企業を確認し、理念や事業内容などを把握しましょう。

IR情報をチェックしておこう

IR情報とは企業の財務・経営状況を正確に伝えるためのものです。企業の実態を数字で把握できる、とても便利な情報です。決算資料や有価証券報告書を見て、その企業の課題や今後の方向性を知っておくために目を通しておきましょう。

OB訪問をしてみよう

応募が殺到するような人気企業の場合、他の応募者との差別化が大切です。しかし、ホームページやパンフレットなどの限られた情報だけでは、差別化をはかることが困難です。大学のキャリアセンターや、持っているツテを最大限活用し、実際に働いているOBに話を聞くことで得られる情報はたくさんあります。


志望動機の文章を考えるときのコツ3選

インターンの志望動機を書く際には、以下の3つのコツをおさえると要点を漏れなく伝えることができます。

・なぜ、そこの企業でインターンシップに参加をしたいのかを述べる
・興味や関心、自分自身の体験や経験を伝える
・インターンで得られる事と自分の目的を照らし合わせ、共通点を伝える

それぞれ詳しく解説します。

志望動機

なぜ、そこの企業でインターンシップに参加をしたいのかを述べる

インターンシップへの参加目的は、その業界への興味や関心があるからと答える人が多いでしょう。確かに、インターンシップの志望動機は入社したい旨を伝えるものではないため、間違いではありません。

しかし、同じ業種でも企業によって理念や社風、特徴は異なります。その違いをきちんと理解した上で、同じ業種の中でも特にその企業に惹かれる理由を述べることが大切です。

同じ業種ならどこにでも通用しそうな志望動機は、採用側からすると、「別にうちでなくても良いのでは」と思われかねません。インターンに参加したい企業独自の特徴を踏まえて、どうしてもその企業でないと経験できないことや実現できないことを交えることが大切です。

興味や関心、自分自身の体験や経験を伝える

志望動機に自分の興味や関心、体験、経験を織り混ぜると、自分にしか書けない志望動機となります。自己分析をもとに、これまでの人生で何を経験し、その企業や業界になぜ興味を持ったのかを具体的に書くと、ありふれた第三者的な目線の志望動機よりもはるかにインパクトが強いです。

そして、志望動機がしっかりしているからこそ、真剣な姿勢でインターンを申し込んでいることが伝わりやすく、採用側が重視する人柄の面についても評価しやすくなります。

志望動機から人柄が伝わるのは、インターン選考において大事な要素です。企業には、それぞれ社風から求める人物像が必ずあります。志望動機からインターン希望学生の人柄が伝わることで、その他の就活生と差別化をはかることができます。

インターンで得られる事と自分の目的を照らし合わせ、共通点を伝える

インターンシップの志望動機には、参加目的を含めることも大切です。その企業なら何を学べると思うのか、何が経験できると思うのかを明確にし、自分の目的と照らし合わせた上での共通点を伝えます。

こうすることで、インターンシップに参加する明確な目標がはっきりとし、得られるであろう経験を前向きに活かそうとする姿勢も伝わりやすくなります。

「率先して○○を学ぶ」など、参加できた際の意気込みや、取り組む姿勢も伝えると、より熱意が伝わります。


志望動機の書き方のコツ2選

せっかく良い内容の志望動機を考えられても、書き方のコツをおさえておかないと伝わりにくい文章になってしまいます。下記のコツを意識して書きましょう。

・志望動機は、最低200文字は書きましょう!
・「結論・理由・結論」を意識する

志望動機は、最低200文字は書きましょう!

志望動機の文字数についての規定は、企業によって異なります。指定がある場合、200文字、400文字、500文字、800文字などと様々です。指定がない場合は、少なくとも200文字以上を目安に書くことをおすすめします。

なぜなら、読みやすい文字数の目安が200文字だからです。文字数の規定がない場合、あまりにも長い文章は読むために時間を要し、相手を疲れさせてしまう恐れがあります。

かといって、あまりにも短い文章だと熱意が伝わりにくく、内容も薄くなります。おおよそ、200文字~300文字程度でまとめるのが無難です。

「結論・理由・結論」を意識する

志望動機とは、なぜこの企業のインターンシップに参加したいのか、ということを書く欄です。ですから、文章の一行目には、その答えとなる結論から書き始めることが大切です。

ビジネス文章のマナーにもあるように、まず結論を書き、その後理由を述べて、最後に総括をすると文章全体が引き締まります。


志望動機の例文を見てみよう!

2種類の例文を紹介します。

志望動機

例文(公務員)

○○市の「高齢になってもいつまでも住み続けられる街づくりを」という取り組みを知り、地域の福祉ネットワークや認知症のサポート体制づくりについて学びたいと考え、インターンシップに応募しました。
私は、自宅での介護に負担を感じ、家族だけでは抱えきれない人々の悲しいニュースや実際の介護経験を通じて、高齢者の福祉について興味を持ちました。
大学で学んだことを活かしながら、地域のネットワークづくりに携わることで、これからの高齢化社会に対応しうる街づくりの方法を学びたいと思っております。

例文(IT企業)

私は貴社のスマートフォンアプリ○○の使い勝手や利便性に感動し、貴社のインターンシップを志望しました。
私は、大雨や地震で不安を感じた経験から、災害時に困ったときにすぐ解決策がみつかり、多くの人の役に立つアプリを作ろうと考えるようになりました。大学では××を学んでいますが、○○のような誰もが使いやすく安心できるアプリの開発や、ビジネスにおいての現場を経験したいと考えています。
貴社のインターンシップでは、新たなアプリの開発を通して具体的な方法や知識を学び、意欲的にアイデアを提案するなどの貢献をしたいと考えています。


魅力的な志望動機で差別化を図る

志望動機を書く際には、どの業界や職種でも通用しそうな客観的なものではなく、自分の価値観や目的を明確にして、しっかりと熱意が伝わることが重要です。自己分析結果がしっかりと反映され、目的がはっきりとしている志望動機は、個性的で魅力があります。
志望動機は自己PRにもつながる糸口になります。魅力的な志望動機を書くことで、インターン選考だけではなく、就活全般に役立つ軸ができると考えると、手抜きすることなく書けるのではないでしょうか。

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