WHO'S NEXT?の優秀者に聞く、作品のブラッシュアップのコツは?第4回:背景・プロップ部門2位 『陸上艦隊』佐藤愛琉さん(仙台デザインアンドテクノロジー専門学校)

WHO'S NEXT?の優秀者に聞く、作品のブラッシュアップのコツは? 第4回:背景・プロップ部門2位 『陸上艦隊』佐藤愛琉さん(仙台デザインアンドテクノロジー専門学校)

背景・プロップ第2位:『陸上艦隊』佐藤愛琉さん
3DCGの専門メディア「CGWORLD」が開催する学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」。
国内でもハイレベルな作品が集まる、業界への登竜門です。
この連載では、2024年6月に開催した第1回より「キャラクター部門」「背景・プロップ部門」の優秀者に、ツール選びから、作品への向き合い方、ブラッシュアップ方法などアドバイスを伺います。

第4回は『陸上艦隊』で、背景・プロップ部門で2位に輝いた佐藤愛琉さん(仙台デザインアンドテクノロジー専門学校)です!
-----優秀賞の受賞おめでとうございます!受賞の感想を聞かせてください。

優秀賞を受賞でき、とても光栄です。

-----作品のコンセプトや、どんな点にこだわって制作したのか教えてください。

内燃機関が発達していて、兵器や重機が巨大になった世界のww2をコンセプトに制作しました。こだわった点は、メカのデザインとスケール感の表現です。

最初にCompositeで作成するのは火とかデカールにしよう、と決めたので、とてもスムーズに作業ができました。

ライティングはHDRIとDirectional Light、Volumeを置いただけです。HDRIは制御しやすいようにできるだけ低コントラストのものを使用しています。HDRI Heavenの画像を使用しています。
----------作品制作に用いたツールについて教えてください。

やりたい表現が楽に制御できるツールです。



blenderでの制作画面
ラフモデル以外のほとんどがKitbash
「メカの大部分や人モデルはBMSからのアセットです。Textureは、MegascansやTextures.comのものを活用することが多いです。Ian Hubert氏のようなTrimsheetを作成し使用しています」

Texture
「地面の制作にはmixerを使用しました。このTextureを使い、BlenderでDisplacementをかけました」

----------作品制作にかけた時間はどれくらいですか?

4時間くらいです。

----------審査員の作品の講評結果についてどのように感じましたか?特に参考になった講評結果などあれば教えてください

皆様とても的確な講評ありがとうございました。

-----作品制作について、誰かからアドバイスをうけていますか?

今回の作品についてのアドバイスなどは受けていないです。

-----普段どのように、3DCGやアートを学んでいますか?

作品を見て分解してみています。

-----普段どのように作品制作をおこなっていますか?

予定のない週だと10-70時間くらい作業しています。ほとんどの作品は、リファレンス取集とコンプに時間をかけています。

-----実践しているスキルアップの方法や、役に立った情報について教えてください。

好きなArtistについて深堀しています。何を食べて、何を見て、どんな作品を作ってきたのか、影響を受けた作品、SNSでのつながり、業界との関係、どんなチュートリアルを見てきたか、学生時代、趣味、所属しているコミュニティは、などです。

あと、coloso, learnsquared, gumroad artstation wingfox patreon etc... で気になったチュートリアルをめっちゃ買ってます。
大規模な背景を楽に作りたいならこのチュートリアルがおすすめです。
https://www.artstation.com/marketplace/p/ajXoN/efficient-environment-design-for-blender

-----影響を受けた作品やリファレンスについて教えてください。

John J Park, あすてろid, Alex Senechal, Vitary Bulgarov, Ash Thorp, Yan Zhao, Yi Yang, Paul Chadeisson etc…

-----志望している業界と職種について教えてください。

CG関係の業界です。

-----今後の意気込みについてひとこと

基本に忠実に頑張っていきたいです。

-----ありがとうございました!

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