新卒でC++エンジニアを目指す方法とは?将来性について解説!
C++とは、汎用的なプログラミング言語です。「シープラスプラス」と呼び、ソフトウェア開発の現場では「シープラ」「シープラプラ」と略されるケースが多いです。
プログラミング言語の中で、最も初歩的であり基礎となるC言語に改良を加えたものがC++となります。初心者がプログラミングを学ぶ上で、一度は触れておいた方が良い言語といえるでしょう。
C++は汎用性の高いプログラミング言語です。一方で、C++は仕様が複雑であり、難易度が高いことから、その代わりに以下のようなプログラミング言語が用いられるケースもあります。
C言語
Java
Python
C++と比較されやすいこれらのプログラミング言語の特徴について、詳しく解説します。
C言語
C言語はC++の基盤となる言語であり、様々なシステムの開発に適しています。C++はC言語の機能を拡張し、オブジェクト指向プログラミングを追加したものです。
そのため、C++はC言語の要素を含んでいるプログラミング言語と言えます。C言語よりもハイレベルなシステム開発やアプリ開発を行いたい場合に、C++が重宝されるといえるでしょう。C言語はシンプルで軽量という特徴があるため、C++が普及している現在でも、現場で利用されるケースはあります。
Java
JavaはC++と同様のオブジェクト指向プログラミング言語です。しかし、Javaは仮想マシン上で動作するため、プラットフォームに関係なくコードを実行できるという特徴があります。C++と比べると、幅広い環境で利用しやすいのがJavaの特徴といえるでしょう。
しかし、実行速度の点で、高性能なアプリケーション開発においては、C++が利用されるケースが多いです。
Python
Pythonはプログラムの文法が簡潔で読みやすいため、開発の生産性が高いという特徴があります。データ分析や機械学習の分野で幅広く活用されています。
一方で、C++と比べるとハードウェアの制御が得意ではありません。そのため、IoT機器の開発ではC++が使われるケースが多いです。
C++の特徴は以下の通りです。
開発を効率的に行える
処理速度が速い
様々なアプリケーションに利用できる
プログラミングの基礎構造を理解できる
それぞれ詳しく解説します。
開発を効率的に行える
大規模なシステムを開発する際は、担当が変わっても良いようにオブジェクト指向という開発手法を採用するケースが多いです。オブジェクト指向とは、関連性の強いデータをまとめてプログラムを構築することで、可読性を高める手法です。
C++はオブジェクト指向プログラミング言語に分類されます。そのため、大規模なシステム開発にも利用しやすく、効率良く開発を進めることが可能です。
処理速度が速い
C++はコンパイル言語の1つであり、スクリプト言語と比べると処理速度が速いという特徴があります。実際に複雑な計算やデータ処理が必要になるソフトウェアの開発において、C++は活用されています。
様々なアプリケーションに利用できる
先ほども述べたようにC++は汎用性の高いプログラミング言語です。そのため、様々なアプリケーションの開発に利用することができます。また、C++と別のスクリプトを併用することでさらに幅広いアプリ開発が可能になるでしょう。
プログラミングの基礎構造を理解できる
C++は基礎的なプログラミング言語の1つであるため、プログラミングの基礎構造を理解するのに適しています。C++エンジニアにならなかったとしても、C++の学習で得た知識を活かして、別の言語を習得し、プログラマーとして活躍できるかもしれません。
C++で開発できる主なソフトウェアは以下の通りです。
ゲーム
IoT機器
アプリケーション
それぞれ詳しく解説します。
ゲーム
家庭用ゲームやアプリゲームなどにC++は活用されています。C++は処理が速いという特徴を活かして、ユーザーの操作に対して素早く反応する必要があるゲームに用いられる傾向にあります。
今までプレイしたことのあるゲームにも、C++が活用されているかもしれません。ゲームエンジンの開発にも、C++は用いられています。
IoT機器
IoT機器とはスマート家電を始めとしたソフトウェアを搭載した機器のことです。ソフトウェアによって機器を操作しなければいけないため、C++が活用されているケースが多いです。
ゲームとは異なり、操作対象となる範囲が広いという特徴があります。しかし、C++は処理が速いため、上と合わせると、操作対象が大きかったとしてもラグを発生させることなく、スピーディに操ることが可能です。
アプリケーション
パソコンやスマートフォンなどのアプリケーション開発にもC++は用いられています。特にスマートフォンのアプリは私たちの生活において、欠かせない存在になりつつあります。今後もアプリケーション開発の需要は高まっていくと考えられるため、高収入を目指すのであればアプリケーションの開発を行うC++エンジニアを目指すのが良いかもしれません。
C++エンジニアに将来性はあります。なぜなら、現在存在しているシステムの多くにC++が活用されているからです。
それらのシステムを維持するためには、C++エンジニアが欠かせません。別のプログラミング言語に書き換えるのは手間がかかります。C++は将来的にも社会から必要とされ続ける存在といえるでしょう。
新卒でC++エンジニアを目指せるか気になっている方は多いでしょう。ここでは、新卒でC++エンジニアを目指すことは可能か詳しく解説します。
最低限のスキルは求められる
新卒でもC++エンジニアを目指すことは可能です。実際に新卒からC++エンジニアとして働き始めて、現在も活躍している方はいます。
しかし、会社に入社してからC++をゼロから学び始めるのは、教育にかかるコストが大きいです。そのため、入社時点で最低限のC++に関するスキルは求められます。
もちろん、プロと同程度にC++を使いこなすことが求められはしません。しかし、コードの意味を理解したり、仕様書通りにプログラミングをしたりといった基礎的なスキルは必要になるでしょう。
新卒を募集している企業は多い
C++エンジニアに限らず、プログラマーは人手不足の傾向にあります。そのため、新卒のC++エンジニアを募集している企業は多いです。
どのような企業が募集しているのかチェックしてみるのも良いでしょう。応募要項に求めるスキルや人物像が記載されているので、それを確認した上でスキルアップに取り組んでください。
新卒でC++エンジニアを目指す方法は以下の通りです。
プログラミングの基礎知識を身につけておく
アプリケーションの開発に挑戦をしてみる
プログラミングに関する資格を取得する
それぞれ詳しく解説します。
プログラミングの基礎知識を身につけておく
C++エンジニアとして働くためには、プログラミングの基礎をしっかりと身につけておくことが重要です。学校でC++に関する授業を受けたり、先ほど紹介した方法で学習を進めたりして、C++の基本的な文法やデータ構造、アルゴリズムを学びましょう。
また、C++の標準ライブラリを活用する方法や、オブジェクト指向プログラミングについても理解しておくことが大切です。
アプリケーションの開発に挑戦をしてみる
C++について知識を深めたら、小規模なアプリケーションの開発に挑戦してみましょう。簡単なゲームやアプリであれば、独学で作成することが可能です。無料で公開されているプラットフォームを利用すれば、よりアプリ開発を行いやすいです。
実践的なスキルを磨けるだけでなく、就職活動時に有利になるポートフォリオを作成することができます。
プログラミングに関する資格を取得する
プログラミングに関する資格を取得することで、知識とスキルを客観的に証明することができます。C++に特化した資格としては、「C++ Certified Associate Programmer (CPA)」や「C++ Certified Professional Programmer (CPP)」などがあります。
資格を取得することで、採用担当者に対して自分の能力をアピールすることができ、就職活動を有利に進められるでしょう。資格取得のための勉強を通じて、さらに知識を深めることも期待できます。
C++は主に以下の方法で学ぶことができます。
書籍
インターネットサイト
プログラミングスクール
それぞれ詳しく解説します。
書籍
C++を学ぶ方法として手軽な方法は、書籍です。現在は、プログラミングを学ぶのが一種のブームになりつつあるため、書籍も数多く登場しています。自分に適したものを見つけられれば、書籍だけでC++をマスターすることもできるでしょう。
しかし、書籍はわからないことがあった際に解決しづらいのがデメリットです。独学になるため途中で挫折しやすいという一面もあります。最後まで学習をやり切れる自信のある方にはおすすめといえるでしょう。
インターネットサイト
インターネット上には、ゲーム感覚でプログラミングを学べるサイトが数多く存在します。無料のものもあるため、C++を学び始めるきっかけとしては利用しやすいでしょう。初歩的な要素を学習し終わった後は、有料になるケースもあるため注意してください。
プログラミングスクール
確実にC++のスキルを身につけたいのであれば、プログラミングスクールがおすすめです。プログラミングスクールは有料ではあるものの、スタッフが学習状況の管理をしてくれます。
そのため、決められた期間で学習を完了させることができます。現場レベルのスキルを身につけられるのも特徴で、スムーズにC++エンジニアとして働き始めることが可能です。C++エンジニアとして働きたいという気持ちが強いのであれば、プログラミングスクールを利用するという選択肢もあるでしょう。
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C++エンジニアはスキルが重視される傾向にあるため、新卒から目指すのは難しいと感じるかもしれません。しかし、学生時代にスキルを磨いたり、企業のインターンに参加したりと行動次第で、新卒からC++エンジニアになることは十分可能です。ぜひ、本記事を参考にC++エンジニアを目指してみてください。