ゲームデザイナーの仕事内容を徹底分解!ゲームプランナーとの違いとは?
ゲームデザイナーとは、ゲームの企画から制作の進行、リリース後の分析まで幅広い業務が求められる仕事です。一部キャラクターや背景のイメージデザインなどを行う場合もありますが、基本的には絵をかいたりグラフィックを作ったりするデザイナーのイメージとは異なる点が多いので注意しましょう。
そのため、ゲームデザイナーとして働いている方の多くは、クリエイターとして活躍していた経験があります。ゲームデザイナーを目指すのであれば、まずはクリエイターとしての経験を積むと良いでしょう。
ゲームプランナーには、企業によって呼び方が異なりゲームデザイナーと呼ばれているケースがあります。
業務内容は変わらない為、ゲームプランナーを目指している方はゲームデザイナーと記載の求人にも目を向けて見ましょう。
その際に、必ず業務内容がプランナーの内容かをご確認ください。くれぐれも絵を描くデザイナー職と混同しないよう注意しましょう。
ゲームデザイナーの仕事内容は、主に以下の5つに分けられます。
1.企画・仕様設計
2.ゲームデザイン
3.レベルデザイン
4.実装
5.リリース
ゲーム制作は様々な工程に分けられます。ゲームデザイナーがこれらの工程をすべて担当しているわけではなく、複数のゲームデザイナーで分担したり、クリエイターの力を借りたりして作業を進めていくことが多いです。それぞれ詳しく解説します。
1.企画・仕様設計
まずは企画・仕様設計についてです。基本的にゲームは売れなければ商売として成立しません。そのため、どのようなゲームが売れるのかを調べるために市場調査を行います。
次にコンセプトやテーマを元に企画書を作成します。
企画が通るまでに何度もやりとりを重ね、通った企画を元に実際にゲームに起こすことを想定して仕様書の作成を行います。
0からゲーム全体の企画をすることもあれば、既にあるゲームタイトルの追加コンテンツを考えるなど、範囲は多岐にわたります。
2.ゲームデザイン
次にゲームデザインです。企画/仕様の内容を元に、その作品のゲーム性を作りなにが面白いのか。どのように遊ばせるゲームなのかを考え、プログラマーやデザイナーと連携をしていきます。その中で、制作メンバーとの調整が発生していきます。また、どのような方にどのようにゲームが遊ばれるのかも合わせて考える必要があります。
3.レベルデザイン
レベルデザインとは、ゲームのレベルの設計を行うことです。例えば、どれくらいの難易度にするか、どういったステージを導入するかなどはレベルデザインに含まれます。
難易度に関する共通認識がないと、クリエイターはどれくらいのレベルのものを作れば良いかわかりません。プレイヤーにどのようにして遊んでもらうかなどを全部門で共有しておくことはゲーム制作において欠かせないといえるでしょう。
4.実装
ゲームの根幹が出来上がったら実装をします。ゲームデータを作成して、テストプレイを行います。バグを発見する仕事であるデバックも欠かせません。
実装したゲームがそのまま問題なく動作するケースは多くありません。そのため、何度もテストプレイを繰り返し、修正を行います。実装段階で再度ステージの追加が発生したり、逆に一部の仕様が白紙になったりするケースも少なくありません。
5.リリース
ゲームが完成したらリリースを行います。販売先とゲームの発売に関して調整を行ったり、どのように広告を出すかを決めたりする必要もあります。販売戦略を立てないと、魅力的なゲームでも売れません。
ゲームデザイナーのやりがいは自分が考えたゲームを実現できる点にあります。ゲームデザイナーを目指している方の多くは「こんなゲームで遊びたい」と考えたことがあるでしょう。
自分にとって理想のゲームを形にして、多くのプレイヤーに遊んでもらえるのがゲームデザイナーのやりがいです。反響があった際は、よりゲームデザイナーのやりがいを強く感じられるでしょう。
ゲームデザイナーに必要なスキルは以下の通りです。
企画力
面白いゲームを作るための熱意
情報収集能力
プログラミング・CGの知識
論理的な思考力
スケジュールを調整する能力(コミニュケーション能力)
それぞれ詳しく解説します。
企画力
ゲームデザイナーは、プレイヤーを引き込む魅力的なゲームを企画する能力が必要です。ストーリー、キャラクター、レベルデザイン、ゲームの流れなど、ゲーム全体のコンセプトを構築する能力が求められます。具体的なアイディアを形にするための創造力と、アイディアをプレゼンテーションするスキルも重要です。
面白いゲームを作るための熱意
ゲームデザインは試行錯誤をして進めていかなければいけません。そのため、自身が考えたゲームを論理的に面白いと説明できる力、プレイヤーに楽しんでもらうためのホスピタリティが必要です。熱意があれば、困難な問題に直面してもモチベーションを保ちながらゲーム制作に取り組むことができます。
情報収集能力
ゲーム制作には最新のゲームトレンドや技術に関する情報を常に収集する能力が必要です。新しいゲームをプレイし、分析することで、自分の企画力・発想力に活かすことができます。他のクリエイターの意見やフィードバックを取り入れる柔軟性も重要です。
プログラミング・CGの知識
ゲームデザインにおいて、プログラミングやコンピュータグラフィックス(CG)の基礎知識があると他ポジションの方と連携がとりやすくなるため、有利です。プログラミングスキルは、ゲームの動作を理解し、ゲームエンジンを効果的に使用するために必要です。CGの知識は、ビジュアルデザインやアニメーションにおいて役立ちます。
論理的な思考力
ゲームデザインには、論理的な思考力が不可欠です。ゲームのルールやメカニズムを設計する際には、プレイヤーの行動やゲームのバランスに、不自然な点はないか?、違和感はないか?など論理的に考える必要があります。問題解決やデバッグの際にも論理的なアプローチが欠かせません。
スケジュールを調整する能力(コミュニケーション能力)
ゲーム開発はチームで行うことが多いため、他のメンバーとの効果的なコミュニケーションが重要です。タスクのスケジュール管理や、プロジェクトの進行をスムーズにするための調整能力が求められます。プログラマー、デザイナーなど、様々な専門職と連携しながらプロジェクトを進めるスキルが必要です。
ゲームの種類による必要なゲームデザイナーのスキルの違い
ゲームの種類によって必要なゲームデザイナーのスキルは異なります。
コンシューマーゲーム
ソーシャルゲーム
上記の2種類において必要なゲームデザイナーのスキルを解説します。
コンシューマーゲーム
コンシューマーゲームは買い切りで遊んでもらうため、ユーザーにとっては初期投資が必要です。なので、ある程度のお金をかけて購入しなければいけないため、購入するだけの価値があるものを提供することは欠かせません。
そのため、ソーシャルとの特徴を分けるための大事な点なので、冒頭にもっていきましょう。ゲームデザイナーには斬新なアイデアを出す発想力や、ユーザーの購買意欲を高めるための企画力などが必要といえるでしょう。
ソーシャルゲーム
ソーシャルゲームは無料でプレイできるゲームが多いため、比較的遊ばれやすいですが、同様に飽きられてしまう可能性も高いです。なので、長期的に遊んでもらうための運用のプランニングが必要です。たとえば追加コンテンツを制作したりする必要があります。
「コンシューマ―ゲームとは反対に、開発期間が短く、運用期間が長いという特徴があります。1を10にするスキルが必要になるのがソーシャルゲーム制作のポイントです。常にプレイヤー目線に立って面白いコンテンツを提供し続けるスキルが必要といえるでしょう。
ゲームデザイナーはゲームという文化がある限り、必要な人材です。面白いゲームを考え、世の中に送り出していく重要な役割を担っております。
ゲームのハードや売り方により考えるビジネスモデルが異なることからも、多岐にわたる知識が求められるお仕事となります。開発規模によっても、役割が異なる非常に重要なポジションとなっております。
新卒でゲームデザイナーを目指す方法は、主に以下の3つです。
様々なゲームをプレイしてみる
独学でゲームを作成してみる
プログラミングスキルを身につける
それぞれ詳しく解説します。
様々なゲームをプレイしてみる
ゲームデザインを学ぶためには、多くのゲームをプレイすることが重要です。さまざまなジャンルのゲームをプレイすることで、ゲームの構造、発想力、ストーリーテリングなどを学べます。新たなゲーム開発にも活かせるでしょう。
独学でゲームを作成してみる
実際にゲームを作成することで、ゲームデザインの実践的なスキルを身につけることができます。現在はプログラミングスキルがなくてもゲーム制作が可能です。学生であれば無償のライセンスを発行しているゲームエンジンツールがございますので、まずは触って作ってみることが重要です。
プログラミングスキルを身につける
実際にプランナー業務を行っていく際に、プログラミング要素が必要になる現場もございますのでゲームを作ってみた後によりよくしていく為のチャレンジとして、学んでみることがおすすめです。
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ゲームデザイナーとゲームプランナーに大きな違いはない
ゲームデザイナーとゲームプランナーは大きな違いはありません。ゲームが好きで、ゲーム制作に関わりたいと考えている方は、簡単なゲーム制作から始めてみましょう。今はプログラミングスキルがなくてもゲーム制作が可能な時代です。ぜひ、本記事を参考にゲームデザイナーを目指してみてください。