就職活動は客観的な自己分析から!大学3年生のための内定を引き寄せる自己分析の法則
2020年7月17日公開
就職活動には「自己分析が大切」と言われますが、どのように自己分析をやればよいか悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。志望する企業からの内定を引き寄せるためには、自己分析を通して客観的に自分自身としっかり向き合うことが大切です。
しかし、自己分析はそれほど簡単に行えるものではありません。
そこで今回は、近く就職活動を控えている大学3年生がすぐに始められる自己分析の方法についてご紹介していきます。
なぜ自己分析が必要か?自己分析の目的とは?
就職活動にはなぜ自己分析が必要なのでしょうか?そもそも自己分析とは、「自分の経験や考え方を整理し、自分の価値観を理解する作業」を言います。
一般的に就職活動における自己分析を行う目的は次の5つです。
1. 客観的、多角的に自分を理解するため
2. 自分の本当にやりたいことを見つけるため
3. 面接官に向けてES作成や面接の際、自分の「人となり」を伝えるため
4. 自分の強みや弱みを知り、自己PRをしっかりできるようにするため
5. 適切な企業や職種選びにつなげ、就職のミスマッチを避けるため
例えば、あなたが自己分析をしないまま面接に行き、面接官に「あなたはどんな人ですか?」「学生時代の経験をどのように会社に生かせますか?」と質問された場合にすぐに答えることができるでしょうか?おそらく何の準備もせずスラスラと答えられる人はほとんどいないでしょう。
しかし、自己分析によって自分の特徴をしっかりと把握していれば、「自分自身がどういう人間なのか(自己PR)」「自分の強みを生かして会社にどのように貢献できるか(志望動機)」を、臆することなく面接官に対してしっかりアピールすることができるようになります。
また、自己分析を通して自分軸を発見し、将来実現したいことが明確になると、企業選びや職種選びがスムーズになり、入社後のミスマッチも少なくなります。
つまり、自己分析力を磨き、面接官へ自分の強みをしっかりアピールすることは、志望する企業からの内定をぐっと引き寄せるためのカギとなるといえるのです。
自己分析を大学3年生の早い段階から始めるのが良い理由
自己分析は大学3年生の早い段階で行っておくと良いとされています。
もっと早い大学2年生のうちから始めたとしても、早すぎるということはありません。その理由は主に3つです。
・自分を理解するのには時間がかかる
・自己分析は就職活動の前にやるのが効果的
・他にも準備しなければいけないことがある
順を追って見ていくことにしましょう。
自分を理解するのには時間がかかる
就職活動がスタートすれば、大学の授業やサークル、アルバイトといった日々の活動に加え、履歴書やエントリーシートの作成、SPI受験の準備をしなければなりません。
その結果、ゆっくり自分と向き合う時間を確保するのが難しくなります。
しかし自己分析は、就職活動において非常に重要な要素の一つであり、おざなりにしてしまうと就職活動の方向性にも影響が出る場合があります。そのため、自己分析にはしっかりと時間をかける必要があるのです。
そもそも私たちが持っている個性や能力、価値観は一人ひとり違うものです。周りが良いと思っている企業や人気の職種が必ずしも自分にも当てはまるとは限りません。
自己分析を通じ、自分自身とじっくり対話することで、就職活動における「軸」が見えてきます。
大学3年生の早い段階からこの自己分析をはじめることで、ゆっくり時間をかけて情報を整理することが可能となります。
自己分析は就職活動の前にやるのが効果的
自己分析は、自分に合った業界や企業を見つけるための道しるべです。
「自分はどんな仕事をしたいのか」「仕事を通して何を実現したいのか」という点を明確にしなければ、就職活動におけるゴールを見つけることができませんし、自己分析が不十分なまま就職活動を始めてしまうと、自分に合わない業界や職種を選んでしまっていることに気づかず、あとで後悔してしまうことにつながりかねません。
就職活動が本格的にスタートする前に自己分析をしっかりしておくことで、自分自身の強みや価値観にマッチした企業・業界選びが自信を持って行えます。
ただし、自己分析は一度やれば終わりというものではありません。
就職活動中も定期的に見直していくことが必要です。
他にも就職活動に向けて準備しなければいけないことがある
就職活動は、単にエントリーシートを書いたり面接に行ったりすれば内定をもらえる、というものではありません。
たとえば、インターンシップへの参加や企業が求める資格(TOEIC®テストや秘書検定など)の取得、面接時のマナー習得など、自己分析以外にもやらなければならないことが山ほどあります。
他の予定でスケジュールがいっぱいになり、自己分析に充てる時間がなくなってしまった!ということがないよう、余裕をもって準備することが必要です。
自己分析はどうやって行う?内定をグッと引き寄せる自己分析5選
では、内定を引き寄せるための自己分析はどのように進めればいいのでしょう?
ここでは、自己分析を行うために効果的な方法を5つご紹介します。
自己分析の方法
1. web診断ツールの利用
2. 自己分析セミナーや講座への参加
3. 自己分析に関する本や記事を読む
4. 過去体験の洗い出し(自分年表・モチベーショングラフ)
5. 他己分析(家族や友人の意見を聞く)
1.web診断ツールの利用
最も手軽にできる自己分析の方法の1つがweb診断ツールの利用です。
ほとんどのweb診断は、あらかじめ用意された質問に答えていくことでどのような傾向や志向があるのかを素早く導き出してくれる内容となっています。就活関連サイトにある適職診断・適性診断を利用したり、エニアグラムなどの性格診断テストを行ったりするのがおすすめです。
2.自己分析セミナーや講座への参加
2つ目として、自己分析セミナーや講座に参加するのも手です。特に現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、オンラインセミナーを開催するケースもあり、住んでいる場所や交通費を気にすることなく、誰でも気軽に参加できるものもあるようです。
セミナーや講座へ参加するメリットは、他人の意見を聞いたり、講師からアドバイスをもらったりできることでしょう。自分だけで自己分析を進められないという人は、積極的に参加して自分を見つめるきっかけ作りにしてみるのはいかがでしょうか?
3.自己分析に関する本や記事を読む
2つ目として、自己分析セミナーや講座に参加するのも手です。特に現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、オンラインセミナーを開催するケースもあり、住んでいる場所や交通費を気にすることなく、誰でも気軽に参加できるものもあるようです。
自己分析に関する本は数多く出版されていますが、以下のようなものが有名です。
『さあ、才能に目覚めよう ストレングス・ファインダー2.0』(トム・ラス著 /日本経済新聞出版社)
『絶対内定2022‐自己分析とキャリアデザインの描き方』(杉村太郎/熊谷智弘著 /ダイヤモンド社)
本に従って自己分析を進めることで、キャリアの描き方や自分なりの価値観を見つけられるはずです。
本を読むのが苦手な人は、自己分析に関して書かれたインターネット記事を参照するだけでもかまいません。
4.過去体験の洗い出し(自分年表・モチベーショングラフ)
過去の経験を洗い出すためによく使われる手法として、自分年表の作成やモチベーショングラフを用いる方法があります。
一口に年表やグラフといっても、「リーダーとして皆を率いた経験」や「何かを表彰された経験」といったポジティブ要素を書く人もいれば、「挫折した体験」や「つらい経験」などネガティブ要素を中心にまとめる人もおり、一人ひとりの書き出す項目や経験は大きく異なります。
自分年表では「生まれた環境」、「幼いころに好きだったこと」、「一番楽しかった/苦しかった経験」、「尊敬している人物」、「影響を受けた出来事」など、細かく思い出して書いてみましょう。そうすることで「自分がどんなことに重きを置いているのか」、「年表の中で繰り返し使われる言葉は何なのか」といったことを読み解くことができ、自分自身の価値観や将来のなりたい姿などが洗い出せます。
またモチベーショングラフは、これまでの人生でどんな時にモチベーションが上がったり下がったりしたのかを可視化するものです。自分のモチベーションの源泉を知ることで、仕事選びの軸を見つけることにつながります。
5.他己分析(家族や友人の意見を聞く)
自己分析をするにあたって、第三者の視点はとても重要です。
自分が気づかなかった長所や短所、性格などを客観的に指摘してもらえる場合が往々にしてありますし、自分の弱みだと思っていた部分が他人から見ると非常に強みであったなど、思いがけない発見につながることがあります。
話を聞く際には、質問シートやICレコーダー等を用意しておくと後で再確認できるのでおススメです。
まとめ
この記事では、大学3年生のうちに始めておきたい自己分析の法則についてご紹介しました。
大学3年生から自己分析を行うことで、じっくり自分自身と対話する時間を設けることができるようになります。
志望する企業からの内定を引き寄せるためには、的確な自己分析とそれを面接官に伝えるメッセージ力が必要です。自己分析を入念に行い、ライバルに差をつけることで内定獲得がぐっと引き寄せられます。是非頑張りましょう!