業界研究や面接対策に比べ、やることが曖昧で、「何をしていいか分からない」に陥りやすいのが自己分析。
特にクリエイター志望の学生は、学校の課題、ゼミ、就活用のポートフォリオ作成…とやる事が多く、後回しにされがちな作業です。ですがクリエイターの就職活動においても、早いうちにやっておかなければならない重要項目のひとつです。
では「なぜ重要なのか?」を一つ一つ紐解いていきましょう。
就活の軸を作ると良い、というのをよく耳にすることがあると思います。
ここで出てくる“軸”というのは、かみ砕いて言うと“自分が大事にしている価値観”のことです。
クリエイター志望の場合、一作品に、持っている価値観が反映されていることが求められます。大げさに言うと軸が決まらないと作品が作れないということになるのです。では価値観はどのように明確にしていけば良いのでしょう?
まずは自分の人生を振り返ってみることが重要です。
今までの人生を振り返って、自分が喜んだこと、相手に喜んでもらえたこと、楽しかったこと、悲しかったこと、泣いたこと…など感情が揺さぶられた出来事とジャンルを整理していくことで、
「好きなこと」と「嫌いなこと」が浮き彫りになってきます。
そうすると作品を作る行動原理になっているもの=大事にしている価値観が見えてきますので、まずはここをしっかりと明確にしていきましょう。
自分自身の行動原理と、受ける企業の行動原理(=企業ビジョン)が近ければ近いほど、作品制作への考え方も近くなりますので、「あなたに合っている企業」を探す一つの指針になります。
クリエイター志望の学生は良いコンテンツに触れる機会が多いと思います。
ゲーム、アニメ、映画、エンタメ、イベント、ライブ…などジャンルは何でも良いのですが、ただ漫然と見て楽しんで終わりだと非常にもったいないです。
たとえば「この絵はどういうツールで制作しているのだろう?」「これができるまでにどんな工程があるのだろう?」など考えてみると、思いもよらなかったことに興味を持つ自分に気が付く場面があるかと思います。
自分が興味を持ったことを調べ、知っていることが増えていくと、更に興味を持ち、もっと知りたいという気持ちが生まれてくるため、ほかの就活生を差別化できる武器になることがありますし、将来クリエイティブ業界で働く上で必要なスキルを鍛えることもできます。
「なぜクリエイターを志望しているのですか?」
「なぜこの作品を作ったのですか?」
「大事にしているところや、こだわったところは?」
面接で高確率で聞かれる質問だと思いますが、ここを曖昧にしか答えられないと、クリエイター志望としては致命的です。
前述の通り、自分自身の作品制作をする上での行動原理、大事にしている価値観を明確にしておくことで、面接でも「これが面白いんだ!」と、自分の作品に自信や情熱をもって語れるようになります。
採用企業はクリエイターに熱量を求めますので、しっかりと作品を語れることは面接パフォーマンスを上げることにつながります。押さえておきましょう。
「なぜなぜ分析」「ロジックツリー」「ライフチャート」などなど…
「自己分析」で検索すると、方法はたくさん出てくると思います。
何から始めたらよいのか?
何から始めても問題ありません。大事なのはまず着手することです。
どんな方法を選んだとしても、基本的には「過去を振り返る作業」だからです。やってみようと思うものからどんどん始めていきましょう!
それでも「やり方が知りたい!」という方は、一つ具体的な自己分析の方法を記載した記事があるので、併せてご覧ください。